日本建築学会(AIJ)創立130周年記念企画 Parallel Projections
2.5 architects
keyword: 装飾
未来の建築の可能性を考えるにあたり、あえて提案したいキーワードは「装飾」です。
私たちは建築にもアートにも共通するテーマとして、「装飾の再考」を目指しています。
「装飾」という言葉は現代建築において、葬り去られたかのように考えられがちな概念ですが、本当にそうなのでしょうか。
「装飾」の定義が「特にそれ自体が機能を持たず視覚的美感に訴えるもの」だとすれば、機能のない視覚的美しさ一般を装飾と呼ぶこともできるのかもしれません。
今日の建築における植物や緑化の扱い方の中には、審美的判断があるのではないか。
植物を用いる事による視覚的美とは、つまり植物による装飾なのではないか…。
自然と建築、また二次元的と三次元的との関係の新たな可能性を考えるために、装飾という概念を今一度再考することに意味があるのではないかと考えています。
http://bunka.aij.or.jp/2016/pp/1838/
新建築 2016年12月号掲載
http://www.japan-architect.co.jp/jp/new/book.php?book_cd=101612
text by fumika morito + shingei katsu.
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