House of Takamori in Totsukawa Village


高森のいえ(一般向け住宅棟・ふれあい交流センター棟・センター広場・雁木棟)
Architects Atelier Ryo Abe with 2.5 architects

site area: 244.24m2(一般向け住宅棟) 719.66m2(ふれあい交流センター棟) 552.60m2(センター広場・雁木棟)
building area: 147.96m2(一般向け住宅棟) 209.30m2(ふれあい交流センター棟) 79.58m2(センター広場・雁木棟)
gross floor area: 128.07m2(一般向け住宅棟) 191.13m2(ふれあい交流センター棟)
number of story: 1

人口減少と過疎高齢化という問題を解決するために計画された、住宅と高齢者福祉施設の中間的形態を目指した村営施設のうち、一般向け住宅、ふれあい交流センターおよびセンター広場、広場を取り囲む雁木棟を担当した。
ふれあい交流センター棟は高森集落の核として位置づけられたセンター広場に面してわずかに弧を描いた軒下空間をつくりだしている。
集落の日常的な交流や協働、高齢者のショートステイ等にも利用される。
一般向け住宅棟(子育て世帯用)は高齢者の共用スペースを軒下空間にあわせ持ち中庭とセンター広場を結びつける。
集落景観の背景となるような外観を心がけ、詳細部で公と私の空間の違いを表現している。

新建築 2018年2月号掲載
http://www.japan-architect.co.jp/jp/works/index.php?book_cd=101802&pos=7&from=backnumber

photo by fumika morito.
 

Taiwan Tainan Chinatown Park District Planning Competition


台南にある李祖原が設計した巨大商業施設である中国城を取り壊し、広場をつくるという国際コンペ計画案。
跡地を台南の地にふさわしい水と緑とがあふれる広場とすることを目指した。
ガジュマルの樹を中心とした台南特有の樹種を活かし、樹が寄生して自然の日よけとなる事を想定してフレーム状の構造体を広場各所に設け、
また広場地下の空間と地上とが一体となって広場空間を構成するように、サンクンガーデンを設けている。
広場に隣接する中正路・海安路の緑化計画としては、台湾特有の樹種である鳳凰樹等を中心として計画し、
海安路沿いの歩行者エリアにはアクティビティと同時に緑化壁や緑化屋根としても使用できるような屋根や舞台状、壁状の構造体を設けた。

by fumika morito + shingei katsu.

Kozoji New town Vacant House Renovation Competition

kozoji
新しい高蔵寺の住まい方 ―年配者と学生がシェアしあう共同住宅―

高蔵寺ニュータウンでは「エンプティ・ネスト」、子供たちが独立してしまって、もう住んでいない世帯が増えていると知りました。
ニュータウンの高齢化が進んでいく中で、空家やそういった世帯の住宅の空き部屋を活用することが 高蔵寺ニュータウンの再活性化につながるのではないかと考えました。
このリノベーション案は、子供が独立してしまい同居していない夫婦・老人と、近隣の大学に通う大学生とが同居できるシェア住宅へと、空家を改修する計画案です。
シェア住宅に住むメリットは様々ありますが、共有することにより生まれる世代間・住人間の交流が、地域の活性化、住人の生活環境自体にとって、良い影響を与えることを期待しています。
高蔵寺再生のモデルケースとなる、新しい暮らし方を提案する住宅へとリノベーションします。

by fumika morito + shingei katsu.

Isogo renovation


use: housing
address: Yokohama, Kanagawa, Japan
floor area: 66.3m2

20代の若いクライアントから、自宅兼仕事場として中古マンションのリノベーションを依頼していただいた。
場所は、築30年前後のマンションが建ち並ぶ横浜郊外の住宅街。
SOHOとしても使えるように、ミーティングルームと大きな開放的なリビングルームのある間取りにリノベーションした。
あまり料理を作らない施主に合わせて、キッチンの機能は最小限にしているが、コンクリートが浮遊しているかのようなカウンターをデザインした。
写真撮影や映画鑑賞が好きな施主のために、ライティングレールによる照明とし調光できるようにしている。
若い施主の趣味趣向を反映し、彼にとって不足無い機能を備えた住宅となっている。

photo by fumika morito,
text by fumika morito + shingei katsu.

Kenchiku Concour competition “支える建築”

concour
L’architettura Invisibile

目に見えているものがすべてではない。じつは、それを支えているものがあることに多くは気づかない。
コンクリートのブロックが突如出現したかのようなこのスツール群は、実は背景に溶け込むアクリルや、極細のボールチェーンによって実現している。
このスツールは、普段見えない大切なものに気づくための、人と人の架け橋である。

by fumika morito + shingei katsu.

Tamahome Design Competition 2014 “スマートタウンをつくる、これからの家づくり”

Tamahome
物語を描く境界線

タマホームデザインコンペティション2014にて最終8作品に選ばれ、入選した作品。
住民の交流は、集会所や公園の決められた空間の中よりむしろ、壁に沿ってできる内と外の境界の空間に発生するのではないか、と考えた。
茨木スマートタウンに住む誰もが使うことができる様々な機能を内包した壁状のストラクチャーが住宅にからみついた、そんな住宅群を計画した。
壁は住宅の内外の境界であったり、山留のための壁になっていたり、塀になったりしながら、5つの住宅をつないでいる。
この住宅群に住む人とその他の人、あるいはスマートタウンに住む他の住人同士が交流し、使うことのできる様々な機能が、この傾斜地に建つ住宅群をつなぐ壁の所々に配置されている。
壁によってつくられた多種多様な機能を持った境界の空間が、まちに賑わいの輪郭を描く。

by fumika morito + shingei katsu.

Union Competition 2014 “建築緑化”

Union
生き物のための建築

建築の添え物として植物が貼り付いているような建築緑化ではなく、もっと人間の住環境と植物の生育環境とが拮抗しているような建築緑化を考えたいと思った。
建築の構造体自体にポーラス(有孔状)の材料を使い、建築の限られた面にではなくもっと三次元的に植物が入り込めるような人工の土地のような建築を考えた。
人間と植物を受け入れる宿主としての建築の中で、人間と植物とは互いに拮抗しあう関係の中で、それぞれ自己の生存に適した環境をつくって生活する。

by fumika morito + shingei katsu.

Nisshin Competition “Under One Roof”

nisshin
Under One Cloud

大きなひとつの雲のようなルーフを考えた。
いくつもの線材が重なり合って、交差して、集まってつくりだされた、ルーフ が「ある」のと「ない」のとの中間の状態。
濃いところもあれば、薄いところもある。
日の移ろいとともに差し込む光が変化する空間。大気のようなルーフは、人間の活動のための新しい環境をつくりだす。

by fumika morito + shingei katsu.

Lumine Meets Art Award 2014

lumine
宙ぶらりんなワタシ

Lumine Meets Art Award 2014のエレベーター部門に応募し、一次審査通過した作品。
エレベーターという小さな空間、短い時間しか滞在しない空間だけれども、
誰もが最も心が躍るような空間となるようにすることはできないか、と思い、
エレベーターサイズになった小さなサーカスの空間を提案しようと考えた。
エレベーターの扉が開いて中へ入れば、誰もが観客になると同時に、サーカス団の一員にもなってしまう、そんな不思議な箱。
2次元と3次元の合間に生じる、不思議なサーカスの空間をつくることを目指した。

by fumika morito + shingei katsu.